ベトナム視察(2018年11月)研修レポート
2018年11月3日〜7日でベトナム現地視察旅行を開催し、会員の皆様と一緒にベトナム(ホーチミン)を訪れました。
11月3日(日本→ホーチミン)
○到着
日本から約6時間、ベトナム南部の都市ホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着。ホーチミン市郊外のタンビン区にある国際空港です。ホーチミン市中心部まで約8kmの好立地でアクセスしやすく、路線バスやタクシーで30分程度です。
ベトナムといえば“バイク”のイメージですが、最近は富裕層を中心に自動車も増えてきているそうです。
ただ、大気汚染や毎日の渋滞も問題視されていて、今後は地下鉄の建設も行う予定になっています。
▲地下鉄建設予定地
11月4日(メコン川・ホーチミン市内観光)
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○ミトー/メコン川クルーズ
この日はティエンザン省ミトーの街へ。
ホーチミンからバスで1時間半ほどで、メコン・デルタ地帯にある街です。ここで「メコン川クルーズ」を楽しみました。
メコン川は、中国・ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナムと
約4200キロにも及ぶ世界最大規模の川で、下流の最後の地がベトナムとなっています。また、メコン川の水は茶色ですが、これは多量の土砂が混ざっているためで、メコン川沿いが「肥沃な土地」と言われる所以です。
4つの島がありそれぞれに住んでいる人たちがいます。私たちは、Thoi Son島でジャングルクルーズを体験しました。
![]() ▲高島屋 ![]() ▲サイゴンスカイデッキからの風景 |
○ホーチミン市内観光
・コープマート
国営のスーパーマーケットです。
広いフロアに、生鮮食料品、日用品、家電、おもちゃ・・・
かなりいろいろなものが揃っています。
地元の人たちも大勢が買い物をしていて混雑していました。
・高島屋
ホーチミン市の中心部に約2年前にできた高島屋。
日本の高島屋とほぼ同じようなつくりになっており、富裕層のベトナム人に人気とのことです。
私たちが訪れた時は、福島県が観光フェアをしていました。
・サイゴン スカイデッキ
68階建て高さ262mのビテクスコ・フィナンシャルタワー。
2011年7月に49階の展望台がオープンし、ホーチミン市全体を見渡すことができます。
11月5日(研修・工業団地視察)
○午前/ホテルで研修
(1)「日本側で押さえておきたいベトナム特有の税務と進出手続き」
名南アカウンティング・ベトナム
(2)「最新のベトナム金融事情」
百五銀行 HD BANK
ベトナムの人口構造、進出の際の法務や駐在員のルール、雇用に関する注意事項や会計制度、不動産についてなど、概要を確認しました。研修後は講師を交えて昼食を取りました。参加者の方からは多くの質問が出ていたようです。
○午後/ロンハウ工業団地視察
・LONG HAU CORPORATION
・タカゾノ ベトナム 様
・ファーングリーンファーム 様
ロンハウ工業団地で、この工業団地の特徴や仕組み、進出している企業様について説明を受けました。また、2社では工場見学をさせていただき、従業員の管理や品質向上の工夫など、現場の様子を見て、参加者のみなさんにリアルに伝わったかと思います。
現地に進出した際の苦労や日本との違い、スタッフとのコミュニケーションについてなど、みなさん多くの質問をされていました。
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○夜/サイゴン川ディナークルーズ
この日の夕食は、サイゴン川でのディナークルーズでした。サイゴン川の川幅は300-500m程度もあるそうで、ホーチミン市内を蛇行して最終的に南シナ海に流れ込んでいます。
川からの夜景が大変美しく、クルーズ船の中での民族音楽の演奏やダンスなども楽しめました。
11月6日(ビンズン新都市・ミーフック工業団地)
○日系企業視察
午前:Becamex tokyu(ビンズン新都市) 様
ビンズン新都市は、ホーチミン市から約30kmのところに位置しており、東急電鉄のノウハウを活かして、Becamex tokyu が出資し街づくりを行っている地域です。
ビンズン新都市があるビンズン省は、将来ベトナムで中央直轄市に格上げされる予定で、その中心となるのがビンズン新都市です。広さは約1,000haもありますが、ほとんどがまだ開発中で、Becamex tokyu もタワーマンションを続々と建設中です。既に完売した棟もあるとのこと。コンビニエンスストアやクリニック等もオープンし、着々と開発が進んでいる様子が伺えました。
午後:ミーフック工業団地
・ISHO VIETNAM CO.,LTD 様
・VARIVAS VIETNAM CO.,LTD 様
2社で立ち上げから携わる日本人の方からお話を聞き、工場見学をさせていただきました。現地での採用の難しさや定着への工夫を知るとともに、各事業に対する思いや熱意を感じ取ることができました。
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○「The Mist」ショー鑑賞
最終日の夜は、ホーチミン市民劇場(サイゴン・オペラハウス)でショー「The Mist」を鑑賞しました。1900年にフランスがオペラハウスとして建てたバロック形式の建物で、かつてのフランス統治時代の影響が色濃く伺えます。
ショー「The Mist」は素朴ながら幻想的な農民の姿を力強く美しいダンスと音楽で表現した内容で、参加者のみなさんも時間を忘れて見入っている様子でした。
ショーの後はタオディエン地区にて
夕食を取り、深夜便で帰路に着きました。
11月7日(ホーチミン→日本)
○帰国
ベトナムは「中国を10年後から追いかけている」と言われるそうで、2017年には超富裕層の増加率が世界一になるなど、あらゆる分野の発展のスピードがかなり早いと感じました。
一方で、最低賃金の上昇など労働者を取り巻く環境も変化しており、進出先としても、引き続き目が離せない国となりそうです。